米国株:ディズニー(DIS)を調査してみた。

今年中に株式運用額を300万越えさせるべく、日々知恵を絞っています。。

会社員としてもらっているお給料をつぎ込むだけでは全然追っつかないので、休日にアルバイトをしようかな。。

無茶ができるうちにがむしゃらに働きます。

 

さて、今回は誰もが知っている企業『ディズニー(Walt Disney Company)』の企業価値調査をしてみました。

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ディズニーのやっていること

 ディズニーの事業内容ですが、報告書では主に4つのセグメントに分かれると記載してあります。

 

・メディアネットワークス(Media Networks)

・パーク運営(Parks, Experiences and Products)

・スタジオエンターテイメント(Studio Entertainment)

・ダイレクト・トゥー・コンシューマー・アンド・インターナショナル(Direct-to-Consumer and International:DTCI)

 

 これだけでは何のことだか分からないので、説明していきます。

 

メディアネットワークス(Media Networks)

名前の通りメディア系のセグメントとなります。

あ、このチャンネルもディズニーなのか!という発見もありました。

主な事業内容は以下です。

 

・ケーブルチャンネル(Disney, ESPN, Freeform, FX and National Geographic)

 └ディズニー・ESPNナショナルジオグラフィックチャンネルの推定視聴者数は8,000万人を超えているそう。

・テレビ放送局(ABC・他8つの国内放送局)

 └ABC放送はテレビ市場ではトップの収入額(日本のABC放送とは全く関係ありません。)

・テレビ番組の制作・放送

ナショナルジオグラフィック

・A + Eテレビネットワーク(A + E)への50%の株式投資

 └これもケーブルチャンネルです。ハースト・コーポレーションとの合弁会社

 

 後ほどまとめて書きますが、メディアネットワークスはパーク運営とほぼ同じぐらいの売上高&営業利益を出しているセグメントとなります。

ディズニー=パーク運営

のイメージが強かった僕には衝撃でした。

 

パーク運営(Parks, Experiences and Products)

パーク運営による、入場料・物販・ホテル宿泊・ライセンス販売などで売上を作っているセグメントとなります。

報告書ではずらっとパーク名が書いてありますが、面倒なので割愛...

(パークは、アメリカ・パリ・香港・上海・東京にあり、その他にクルーズ船の運航もしているそう。漏れていたらすみません。。)

売上・営業利益はセグメントトップです。

今年はコロナ影響で、メディアネットワークスセグメントがトップとなりそうです。

 

スタジオエンターテイメント(Studio Entertainment)

ここから名前だけでは何をやっているのか分かりづらくなってきます。

スタジオエンターテイメント?ん?となりましたが、詳細を見たらすんなり理解ができました。

簡単にまとめてしまうと、スタジオエンターテイメントとは映画会社運営のことを指すようです。

 

・映画会社(ウォルトディズニーピクチャーズ、20世紀フォックス、マーベル、Pixar

・ブロードウェイおよび世界中のライブエンターテインメントイベントの開発、制作、ライセンス(ステージプレイ)

・音楽の制作と配信

が主な内容になります。

 

2019年にディズニーは20th Century Foxを買収しています。

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誰もが知っている!!このイラストの会社です。

このセグメントもコロナの影響を受けそうです。(映画製作が出来なかったり、映画館が閉鎖されていたり。。)

 

ダイレクト・トゥー・コンシューマー・アンド・インターナショナル(Direct-to-Consumer and International:DTCI)

最後はぱっと見では一番分からないこれです。

 

・ Disney, ESPN, Fox, National Geographic and Star (国際チャンネル)

・Disney +, ESPN+, Hotstar and Hulu(直接消費者に提供をするストリーミングサービス)

が主な内容です。

 

ディズニーやESPNはメディアネットワークスセグメントで出たはずですが、また出てきました。

報告書を読んでもあまり理解ができなかったですが、海外向けに配信したものがここに入るのだと思います。。。(ちょっと自信ないです。。)

 

もう一つは非常に分かりやすく、日本で有名なものだと『Hulu』がありますが、

スマホなどで見れるストリーミングサービスになります。

ライバルはネットフリックスになりますが、自社のディズニーサービスなどがある分強そうだなと思いました。(完全な所感です。)

このセグメントはコロナ影響は無く、逆に追い風になるんじゃないか!?と思いましたが、PLを見る限りまだまだ投資段階のようです。

 

 各セグメントの収益状況

手抜きになってしまいますが、Annual Reportから引っ張ってきました。

各セグメントの収益状況になります。

日本円に直すと、2019年ではメディアネットワークスとパーク運営はそれぞれ2.8兆円ほどを稼いでいます。

DTCIセグメント(Huluなどのやつ)は、売上高自体は1兆円を超えているものの営業利益としては、1,995億円のマイナスとなっています。

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DTCI単体で見てみると下記表となります。

営業原価が大きくかかっており、ESPN+(スポーツチャンネルのストリーミングサービス)への投資が大きく影響しているようです。※赤線

まだまだストリーミングサービスにはお金をかけていくタイミングということなので、お金の回収をし始めれるのはまだまだ先になるかもしれません。

 

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 売上高とNOPAT(税引き後営業利益)

売上高は堅調に伸びており、2019年には約7兆6500億円を超えていますが、NOPATでは2019年に下がる結果となりました。

これは、TFCF(20世紀フォックス)のバイアウトやHuluの統合に費用が影響しているようです。

 

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ディズニーのやっていることを書くだけで、2000文字を超えてしまったので、

実質株価については次回にしたいと思います。

 

今回はAnnual Reportを見れば誰でも分かる内容になってしまいました。

次回をお楽しみに!!!

米国株:デルタ航空(DAL)を調べてみた!バフェットも一押し!

こんばんは!今回も企業評価をしたので、こちらにまとめたいと思います。

コロナ影響が大きくなっており、終息後も働き方や過ごし方が変わる!などと言われていますがどうなるんでしょう!

山を越えれば新しい景色が見れるので、不謹慎かもしれませんが今後が楽しみです。

 

それでは本題に入ります。

今回は米国企業のデルタ航空を調査しました。

1929年に『デルタ・エア・サービス』として旅客サービスを開始し、合併などを経て、今では米国2位の旅客運送数を誇る大手航空会社となっています。

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一般的に航空会社というと

コモディティ(代替可能・独自性がない)

・コストが高い(航空機の購入費用・リース代・燃料費)

という理由で避けられがちですが、デルタ航空は最新の航空機材をあまり採用せず、

汎用性の高い航空機材を利用することで、機材コスト・メンテナンス費用を抑えているようです。

更に、ここ数年は原油価格の低下によっても燃料コストも低下してきているようです。

 

今回はEVA(経済的付加価値)という観点でまず見てみたいと思います。

EVAとは、Economic Value Addedの略となり、G・ベネット・スチュアート3世が考案した収益性指標となります。

(人の名前は全く覚える必要ないです。)

 

何を表しているかというと、毎年のオペレーションから入るリターンから投下資本のコストを差し引いたものとなり、プラスになっている場合は投資家の期待を上回る経済的価値を生み出していると言えます。

算出方法は

EVA = NOPAT - CE × WACC

 

NOPAT:税引後営業利益

CE:有利子負債+株主資本

= ネット資産に投下されたキャッシュ総額

= 正味運転資本+有形固定資産+その他資産

WACC:加重平均資本コスト

 

となり、非常に簡単に求めることができます。

 

 

さて、今回のデルタ航空はというと、

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しっかりとプラスになっています!

この表を見てわかる通り、コンスタントに15億ドル~30億ドルの経済的付加価値を生み出していると言えます。

 

経済的付加価値を生み出すポイントとして、投下資本に対して高いNOPATが生み出せているという点が非常に重要です。

 

毎度の恒例となりますが、分かりやすいROIC(投下資本利益率)で見てみましょう。

 

ROICの算出方法は、

ROIC=NOPAT/投下資本(有利子負債+株主資本)

となり、今回のデルタ航空はとても高いROICだと言えます。

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※参考までに、JAL日本航空)は2020年度の目標ROICを9%以上としており、デルタ航空は既にこの目標数値の2倍以上の数値を出せているということになります。

 

FCFベースでの株式時価総額は約501億ドルとなり、発行済株式数(6.4億)で割ると一株当たり約78ドルほどの評価です。

ここ数年の株価は約50ドルほどの為、コロナ影響以前からお買い得な企業だったということが言えるでしょう。

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現在、デルタ航空はコロナ影響を大きく受け、株価も大暴落しています。

買う・買わないは皆さんの判断に任せます!

 

ではまた!

中国石油天然気(ペトロチャイナ:0857)と中国海洋石油(CNOOC:0883)を調査してみた。②

徐々に更新頻度を上げていきます!

アウトプットが大事!!

 

さて、今回は前回のペトロチャイナに続き、中国海洋石油(CNOCC/シノック:0833)の調査になります。

個人的には米国株が非常に割安フェーズに入りつつあるので、中国海洋石油なんて(失礼ですね。。)見ている場合ではないのですが、前回記事で書くと言ってしまったのでぱぱっとまとめたいと思います。

 

中国海洋石油(シノック)の事業内容としては、ペトロチャイナと似たものになります。

大きく分けると部門は4つに分かれ、

・石油とガスの探査と開発

・エンジニアリングと技術サービス

・精製とマーケティング

天然ガスおよび発電

となりますが、HPから引用した堅苦しい言葉なので、簡単に一言でまとめると

 

『石油と天然ガスを掘り出し、toBtoCに販売をしている会社』です。

シンプルにまとめすぎですかね!

バフェットは、誰でも事業内容が理解できる会社に投資すべきと言っているので、この点はクリアと言っていいでしょう。

 

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いつも通り売上高と営業利益から見ていきましょう。

2015年と2016年を除き、堅調に成長していることが見受けられます。

売上規模としては約2300億元/年(3.5兆円)ほど

これまた大きな会社です。

 

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2015年・2016年と大きく下がっているのが気になるので、詳しく見ていきましょう。

先に結論をお伝えすると、原油価格の低下が要因となります。

 

 

石油・天然ガスの売上は中国石油全体売上の約80%を占めていますが、

その石油&天然ガス総売上が2015年に前年比67%となっています。

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総生産量は下がっておらず、むしろ増えています。

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これですね。石油価格が2015年に大きく落ち込んでいます。

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これを踏まえると、良い意味・悪い意味のどちらも当てはまりますが、

原油価格に大きく売上が変動されるということが分かります。

2020年3月時点で原油価格は暴落しています。

健康企業であれば、割安評価になるタイミングといえるでしょう!

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さて、会社の表面的な評価はここまでにして、本題の企業価値評価に入りたいと思います。

 

売上がいくらで利益がどうで、というのは分かりづらいので

今回も

『WACC』と『ROIC』

この2つの指標を使って、評価をしたいと思います。

 

以前の記事でも書きましたが、

『ROIC』というのは『Return on Invested Capital』の頭文字をとっています。

日本語にすると『投下資本利益率』といい、

税引き後営業利益(いわゆるNOPAT)を投下資本で割ったものになります。

※投下資本とは、有利子負債(Debt)&株主資本(Equity)

 

これによって、投下資本がどれぐらいの効率で運用できているかどうかを見ることができます。

但し、これだけではあまり意味をなさず、『WACC』と合わせて見ることで

初めて意味のある指標となってきます。

 

『WACC』も、おさらいとして書いておくと、投下資本には必ずといっていいほどコストがかかってきます。

経営者側(お金を出してもらう)からすると:コスト

投資家・債権者側(お金を出す)からすると:リターンとなります。

 

=コストをリターンが上回らないといけない訳です。

 

もっとかみ砕いて書くと

・Aさんは100万円を元手にビジネスを始めました。

・この100万円には年20万円の支払いが必要になります。

・Aさんは結局年10万円しか稼げませんでした。

=年10万円のマイナス

となりますよね!!こんな結果が続いているビジネスはだれも欲しくない訳です。

 

やっとのやっとで本題になりますが、

中国海洋石油は連続的に『ROIC』が『WACC』を下回っています。

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この時点で投資対象からは外れることになります。

※成長枠・ベンチャー等は分かりますが、何十年も続いている大企業となると×

 

ざっくり判断になっていしまいますが、

WACC>ROICが、原油価格とリンクしているとなると、

今後厳しい戦いとなる見通しがたちます。

 

なので今回は購入はしない決定をしました。

 

次回、バフェットも買い増しをした『デルタ航空:DAL』の調査報告をします!

非常に良い結果となり、私も購入しました。お楽しみに!

 

ではまた!

 

 

 

中国石油天然気(ペトロチャイナ:0857)と中国海洋石油(CNOOC:0883)を調査してみた。①

毎日更新をしようと思っていたが、中々難しいものだと実感。。

 

今回はタイトルの通り、中国大手石油企業を調査してみました。

中国石油化工(シノペック:0028)も併せて見てみようと考えていましたが、なぜかHPにアクセスできず断念。。

 

早速結論から入りますが、全体的に過大評価がされているなと感じています。

コロナ影響で直近1か月程で大きく下がっておりますが、これでも割高。

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香港ハンセン

早速詳細を見ていきます。

 

中国石油天然気(ペトロチャイナ:0857)

この企業は、1999年に中国石油天然気集団公司の採算性の高い部門を民営化したことによって創業しています。

主に、『探鉱・開発』により、『石油・天然ガス』の『生産・販売』をしている企業です。

「ペトロチャイナ」の画像検索結果

 

原油の国内生産割合が全体の約83%

天然ガスの国内生産割合が全体の約92%

と、比較的中国国内に生産量が依存している印象。

 

売上高で会社規模を比較してみると世界の石油企業の中でもトップ3に入ることがわかると思います。

規模が大きすぎて、すごさが分かりづらい。。

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さて、ここから気になるポイントをいくつか挙げていきます。

 

①投下資本バランスが悪く、EVA(経済的付加価値)がマイナス続き

 

②①要因もあり、配当性向割合が高い

 

③設備投資が効率的ではなくなっている可能性がある。

 

 

①から順番に進めていきます。

投下資本バランスが悪く、EVA(経済的付加価値)がマイナス続き

 ペトロチャイナは株主資本が高いことが見受けられます。

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2019年中期報告書によると、

有利子負債:444,694(百万元)=6兆6690億(JPY)

株主資本:1,425,835(百万元)=21兆3870億(JPY)

となっています。

 

一般的な感覚で言えば、

借金が少ない=倒産リスクが小さい=良い企業!!

となりそうですが、投資家としては他の見方もあります。

 

勝手に貼っていいものか分からないですが、この動画が非常に分かりやすく説明をしてくれていますので、ご参考ください。

お金の出し手による期待収益率は

株主>債権者

となる訳ですから、株主資本比率が高いペトロチャイナは必然的にWACC(加重平均資本コスト)が高くなります。

WACCが高いこと自体は悪い訳ではないですが、その分利益を生み出さねばなりません。

 

NOPATは毎年9,000億円近く出ていますが、EVAを見ると連続でマイナスになっていることが見受けられます。

これは実際に費用が出ている訳ではないですが、投資評価をする観点ではあまり良い状態ではありません。

ここまで書いて気付きましたが、ペトロチャイナの大株主は親会社が80%近く持っている為、WACC算出時に通常算出のCAPMを掛けてはいけなかったかもしれません。。

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さて、次に行きましょう。

 

②①要因もあり、配当性向割合が高い

ペトロチャイナは利益の約45%を配当としています。

配当自体は悪ではないですが、自社株買いや設備投資と異なり企業成長に活きない手段だと思っています。

個人的には自社株買いをし、株主価値を高める手段が好きです。

 

さて次です。買わない企業なのでぱっぱといきます。

 

③設備投資が効率的ではなくなっている可能性がある。

 

要点だけまとめると

・設備投資額が年々増えている。

・設備投資の内、75%を探査・生産に使っている。

原油天然ガスの埋蔵量が横ばいor減少

 

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未来の原油天然ガスの先行きは僕には分かりませんが、

過去の実績を見る限り、設備投資効率は落ちてきているといっても良いと思います。

 

長くなりましたが、今回は上記理由による懸念と株主価値算出で割高だった為、購入は見送りとします。

実際の一株当たりの株主価値は株価の約5分の1ほどです。(03/22現在)

 

配当株としては良いのかな??

配当利回りでは約8%程なので!!

 

ではまた!

 

 

 

中国電信(0728)を調査してみた

コロナで世間は騒ぎ、株価が大きく下落している。

 

バリュー観点で言うと、健康な企業まで売りに出されるので『お得期間』だと言えるだろう。

 

ただ、私は現金保有がほぼ無いに等しい為、有名どころの健康企業が買える訳でもない。

普段通り企業価値評価を進め、自分の手が届く企業を地道に買い進めていくしかない。歯がゆい気持ちが少々ある。

 

 

今回は中国の通信会社大手『中国電信』の年次レポートを見てみた。

『中国電信』は携帯電話では国内3位だが、固定通信キャリアでは中国最大手だそう。

2018年度の連結業績による売上高は377,124百万人民元だ。日本円で言うと5.76兆円。。!

日本では5兆円を超える売上高の企業は30社も無いだろう。

携帯シェア率約40%でトップのNTTドコモですら4.8兆円だ。

人口の差なのか、規模の差を感じる。

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さて、肝心の企業価値について。

結論としては、『見送り』だ。

市場としては、割高な評価をしているという結果に終わった。

詳しく見ていこう。

 

NOPAT(税引後営業利益)は安定して20,000百万人民元(約3,000億円)を推移している。

グロース株(成長)を狙いたい訳ではないので、大きく乱高下していなければ、横ばいでも気にはしない。ひとまずNOPATはクリアだ。

 

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ユーザー数は堅調に右肩上がりらしく、13年には1億件を超えているよう。

その割には売上高の伸び幅が少ないので、少しばかり気になるポイントだが、ここはスルーして他の数字を見に行く。

 

有利子負債と株主資本、そしてNOPATの推移を一緒にしてみた。

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これだけだと良いのか悪いのか分かりづらい。

なので、ROIC(投下資本利益率)とWACC(加重平均資本コスト)の推移を見てみよう。

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私が固く見ているせいもあるかもしれないが、WACCがROICを上回っている。

CAPM算出時:リスクフリーレート中国10年国債3%~4%・マーケットプレミアム6%)

=会社の生み出す価値より、債権者・株主にお返しする価値が上回っているという状態だ。

 

この時点で買う気は失せた。

フリーキャッシュフローも見てみたが、マイナスな状態が続いており、その影響で年々CASHも減っているように見える。

 

主な要因として、『設備投資』と『借入金返済だ』

設備投資は、13年頃から毎年1.2兆かけて行っている。

中国の通信企業トップを走る『中国移動』も同様だが、揃って営業CFの約9割近くを設備投資に費やしている。でかすぎだ!何を設備投資しているのか分からない。(レポートにはビッグデータの精密投資云々と書いてある)

 

そして『借入金返済』だが、2年に一度は返済額を大きく上回る額を借り入れている。

リターンが謎な設備投資が原因だと思うので、この謎がクリアになるまでは買うつもりはない。

恐らくクリアになることはないだろうが。。

 

ざっくり評価なので、ここから更に精度をあげていきたい。

 

 

 

 

~はじまり~

高校を卒業し、何となく日々を過ごしていたある日、

『金持ち父さん貧乏父さん』という本を手に取った。

 

この本には、本当のお金持ちは世の中の2割しかおらず、

更に世界中のお金の8割を所有していると書いてあった。

しかも、自分の時間を使うことなく、お金がお金を稼いでくれるという。

 

衝撃だ。

 

昔から何となく、

 

社長になりたい

ビジネスを作ってみたい

 

というふんわりした夢はあったが、

そんなものは一気に消え去った。

 

投資家になりたい。

 

これが僕の投資家人生のスタートである。

 

 

かれこれ本を読んでから5年ほど経とうとしているが、

ようやく投資家として動く決心がついた。

(別にお金が貯まった訳じゃない。貯金は0だ。)

 

これから投資家としてアクティブに動いていくが、

自分のアクションをメモとして、PC内に収めておくのは勿体ない。

 

同じ境遇の人は少なからずいるだろうし、一つの知見として見てもらえればと思う。

 

参考までに

・僕の投資スタイルはバフェットに影響を受けたので、中長期投資しかしない

・これもバフェット影響だが、企業価値評価を基に株式投資をする。

日本株はあまりしないかもしれない

・年齢は24歳0か月26日だ。

・結婚はしていない。

・投資に至るまでのプロセスも書いていく。

・これは個人的なメモだ。

 

目標はもちろん投資家としての成功だが、

その背景にある目的としては

自由の確保だ

 

お金にも、時間にも、何にも縛られることなく自分の人生を過ごしてみたい。

 

5年後10年後が楽しみだ。