米国株:デルタ航空(DAL)を調べてみた!バフェットも一押し!

こんばんは!今回も企業評価をしたので、こちらにまとめたいと思います。

コロナ影響が大きくなっており、終息後も働き方や過ごし方が変わる!などと言われていますがどうなるんでしょう!

山を越えれば新しい景色が見れるので、不謹慎かもしれませんが今後が楽しみです。

 

それでは本題に入ります。

今回は米国企業のデルタ航空を調査しました。

1929年に『デルタ・エア・サービス』として旅客サービスを開始し、合併などを経て、今では米国2位の旅客運送数を誇る大手航空会社となっています。

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一般的に航空会社というと

コモディティ(代替可能・独自性がない)

・コストが高い(航空機の購入費用・リース代・燃料費)

という理由で避けられがちですが、デルタ航空は最新の航空機材をあまり採用せず、

汎用性の高い航空機材を利用することで、機材コスト・メンテナンス費用を抑えているようです。

更に、ここ数年は原油価格の低下によっても燃料コストも低下してきているようです。

 

今回はEVA(経済的付加価値)という観点でまず見てみたいと思います。

EVAとは、Economic Value Addedの略となり、G・ベネット・スチュアート3世が考案した収益性指標となります。

(人の名前は全く覚える必要ないです。)

 

何を表しているかというと、毎年のオペレーションから入るリターンから投下資本のコストを差し引いたものとなり、プラスになっている場合は投資家の期待を上回る経済的価値を生み出していると言えます。

算出方法は

EVA = NOPAT - CE × WACC

 

NOPAT:税引後営業利益

CE:有利子負債+株主資本

= ネット資産に投下されたキャッシュ総額

= 正味運転資本+有形固定資産+その他資産

WACC:加重平均資本コスト

 

となり、非常に簡単に求めることができます。

 

 

さて、今回のデルタ航空はというと、

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しっかりとプラスになっています!

この表を見てわかる通り、コンスタントに15億ドル~30億ドルの経済的付加価値を生み出していると言えます。

 

経済的付加価値を生み出すポイントとして、投下資本に対して高いNOPATが生み出せているという点が非常に重要です。

 

毎度の恒例となりますが、分かりやすいROIC(投下資本利益率)で見てみましょう。

 

ROICの算出方法は、

ROIC=NOPAT/投下資本(有利子負債+株主資本)

となり、今回のデルタ航空はとても高いROICだと言えます。

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※参考までに、JAL日本航空)は2020年度の目標ROICを9%以上としており、デルタ航空は既にこの目標数値の2倍以上の数値を出せているということになります。

 

FCFベースでの株式時価総額は約501億ドルとなり、発行済株式数(6.4億)で割ると一株当たり約78ドルほどの評価です。

ここ数年の株価は約50ドルほどの為、コロナ影響以前からお買い得な企業だったということが言えるでしょう。

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現在、デルタ航空はコロナ影響を大きく受け、株価も大暴落しています。

買う・買わないは皆さんの判断に任せます!

 

ではまた!